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測定値への干渉要因を考える
著者: 早川美恵子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.775 - P.775
文献購入ページに移動私たちは,新しい試薬や機器の検討に当たって,干渉物質の影響確認を行っている.通常検討されている干渉物質は,ビリルビン,ヘモグロビン,乳び,の三物質である.しかし,検討で影響がなかったからといって安心してはいけない.例えば,「乳び」の代用として頻用されているホルマジンは,脂質とは粒子の大きさや質量などが異なっているので,検出原理によっては,実際の乳びとは影響の度合いが違ってくることになる.また,「ヘモグロビンの影響」といっても,“溶血によるさまざまな物質が遊出した場合の影響をヘモグロビン指数として表現した”ということであるので,同じ溶血指数であっても,赤血球から逸脱してくる物質の量には個人差があり,影響の度合いも異なってくることになる.
この三物質の他にも,体内には肉眼では判断できない多種多様の物質が存在し,何が測定系に影響を与えるのかは予測がつかない.
この三物質の他にも,体内には肉眼では判断できない多種多様の物質が存在し,何が測定系に影響を与えるのかは予測がつかない.
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