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絵で見る免疫学 基礎編69
自然免疫の細胞と役割(3) 自然免疫におけるパターン認識レセプターその3 TLR(Toll-like receptor)
著者: 高木淳1 玉井一2
所属機関: 1アボットジャン(株)器機診断薬事業部 2栄光病院
ページ範囲:P.832 - P.833
文献購入ページに移動TLRは生体防衛機構の一員としての存在は大きい.しかし,TLRの過剰な応答が疾患の原因になることがある.LPSは大腸菌やサルモネラ菌などグラム陰性菌の外膜を構成する成分の一つであり,リン脂質,グルコサミン,脂肪酸から成っており,TLR-4はこれを認識する(図1(1)).グラム陰性菌に感染したときに陥るエンドトキシンショックは,血液やリンパ液中に多数存在する菌のLPSがTLR-4と結合し大量のTNF-α,IL-1,IL-6,IL-8,IL-12,IL-18など炎症性サイトカインを産生し,危機的な低血圧を引き起こす現象である.
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