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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻9号

2005年09月発行

文献概要

Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた

虚血疾患

著者: 伊藤浩1

所属機関: 1桜橋渡辺病院内科

ページ範囲:P.834 - P.839

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はじめに

 現在,心筋虚血のスクリーニングとして最もよく用いられているのが運動負荷心電図である.手軽に施行でき,診断基準も確立しているが,①診断感度があまり高くないこと,②虚血の重症度や範囲に関する情報が乏しいこと,③非特異的ST-T変化による偽陽性が多いこと,など問題点も多い.心肥大,右脚ブロック症例では,胸部誘導のST低下は必ずしも虚血を示唆するわけではない.左脚ブロック症例では脈拍が速くなるだけでも,ST低下が誘発される.それに対し,心エコー法は多面的アプローチから心筋虚血を診断できる方法として,近年注目されている.特に負荷心エコー法は心筋虚血の診断精度が高く,病変冠動脈も診断できることから,欧米ではスクリーニング検査として選択されることが多い.

 本稿では,ドブタミン負荷心エコー法,冠動脈血流計測,心筋コントラストエコー法による心筋虚血の診断法の実際に関して述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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