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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻9号

2005年09月発行

文献概要

検査じょうほう室 血液:自動血球分析装置のフラッグ処理で困ったこと

その血小板値だいじょうぶですか?

著者: 後藤文彦1 西村敏治1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.860 - P.862

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はじめに

 自動血球分析装置はそれぞれ特色のある機種が開発され検査室の効率化に貢献している.また近年では血球分析のみならず,搬送システムなどを用いて標本作製・染色までの自動化が可能となっている.

 現在,当院検査室ではXE-2100(シスメックス社)を導入し,1日平均約700検体の測定を行っている.またそのうちの3割程度が目視法での血液像の確認を必要としている.その際,XE-2100から分析された粒度分布図や数々のスキャッタグラム,またそれを基に解析されるアブノーマル・サスペクトメッセージが非常に有用となっている.しかしながら機器を用いての測定には限界がある.特に血小板凝集における血小板の偽低値や少数の腫瘍細胞出現時の“False Negative”,いわゆる見逃しが問題となっている.

 今回われわれは,日常検査において時々経験するXE-2100において[PLT Clumps?]のメッセージが出現せず,目視法にて血小板凝集が認められる偽性血小板減少症の一症例について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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