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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

技術講座 病理

ティッシュマイクロアレイパラフィンブロック作製の工夫

著者: 矢澤卓也1 池田雅一1 北村均1

所属機関: 1横浜市立大学大学院医学研究科病態病理学

ページ範囲:P.17 - P.21

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新しい知見

 1枚のパラフィン切片内に,多数の微小な組織が整然と配列されている未染色標本を常備しておくと,新しい抗体などのスクリーニング用切片,コントロール用切片として大変便利である.その利点は1回の染色で多数の組織を同一条件下で処理できること,観察時に組織間の移動がスムーズで比較を行いやすいこと,試薬などの節約ができることなどが挙げられる.このような切片を得るためのティッシュマイクロアレイパラフィンブロックは,集めたブロックから市販されている専用の機器を使用して作製するのが一般的と思われるが,このような専用の機器がない場合でも,身近な器具を工夫して低コストで自作することができる.

参考文献

1) Kononen J, Bubendorf L, Kallionimeni A, et al: Tissue microarrays for high-throughput molecular profiling of tumor specimens. Nature Medicine 4:844-847,1998
2) 株式会社 東京インスツルメンツ:組織標本アレイヤー・トランスファーテープシステム操作マニュアルおよびパンフレット
3) 株式会社 東屋医科器械:パラフィンブロック専用アレイヤー装置KIN-1型取扱説明書およびパンフレット
4) 池田雅一,矢澤卓也,北村均,他:ティッシュマイクロアレイ(Tissue Microarray:TM)パラフィンブロックを身近な器具を利用して作製する方法.医学検査 52:806-811,2003
5) 五十嵐久喜,椙村春彦:貼り付け倒立包埋法の考案.医学検査 53:52-56,2004
6) 池田雅一,矢澤卓也,北村均,他:日常的に使用している器具を用いたセルマイクロアレイパラフィンブロック作製法の検討(セルブロック作製を中心に).医学検査 53:288-294,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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