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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

技術講座 一般

尿中好酸球の見かたとその臨床的意義

著者: 宿谷賢一1 田中雅美1 下澤達雄1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.29 - P.33

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新しい知見

 腎・泌尿器系の炎症性疾患では,尿中白血球の増加はよく認められ,詳細に白血球分画を確認することは病態解析の手がかりになり臨床的意義も大きい.

 近年,尿沈渣検査で直接的に尿中好酸球を染色することが可能になり,また,尿沈渣検査法2000(JCCLS GP1-P3)の発刊により尿沈渣鏡検の技術の向上も加わり,日常検査において尿中好酸球が容易に検出されるようになりつつある.

参考文献

1) 山下美香:尿沈渣NAVI 尿検査絵本.トーアメディカル,神戸,2005
2) Hansel FK: The cytology of the secretions in allergy. Clinical Allergy:408,1953
3) 宿谷賢一,佐野絵美,中竹俊彦:尿中好酸球染色のためのハンセル染色変法について.医学検査 45:192-194,1996
4) 八木靖二,三宅一とく:尿中白血球.検査と技術 23:125-130,1995
5) 加藤慎之介,折笠精一,豊田精一,他:腸管を利用した尿路の感染防御機構 尿中滲出白血球のcell populationと最近貪食能および尿中での細菌増殖について.日本泌尿器科学会雑誌 82:1436-1445,1991
6) 宿谷賢一,下澤達雄,中原一彦:尿中好酸球出現の臨床的意義.臨床病理レビュー 125:119-122,2003
7) Eltoum IA, Ghalib HW, Sualaiman S, et al: Significance of eosinophiluria in urinary schistosomiasis. Am J Clin Pathol 92:329-338,1989
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9) 山田哲夫,村山鉄郎,田口裕功,他:尿中好酸球の臨床的意義.泌尿器科紀要 38:173-176,1992
10) 山本隆,藤山忠清,宮田曠,他:腎・尿路疾患における尿中好酸球および単核球についての検討.日本小児科学会雑誌 93:222-226,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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