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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

Laboratory Practice 診療支援

次世代の統合的新臨床検査システム

著者: 中町祐司1 今西孝充1 林富士夫1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.44 - P.47

文献概要

はじめに

 高齢化や少子化などの社会情勢の変化に伴い,医療の質の向上と医療費の削減が強く要求されている.一方,臨床検査においては「速く,安く,正確に」が常に要求され,また検査項目の種類も医学の進歩に伴い多岐にわたるようになった.このような背景のもと,正確な検査結果を迅速に報告し,診療をよりいっそう支援するとともに経済性を考慮し人員の効率化を図る必要がある.これらを行うには検査システムの充実は必須である.

 われわれは1993年度に臨床検査システムを構築した1).今回,さらに検査部全体の効率化を図り,高度先進医療など診療科のニーズに対応すること,24時間迅速検査を行い患者サービスに貢献することなどを目的として,搬送ライン(laboratory automation system,LAS,IDS製)や自動分析装置メーカーおよび当院医療情報部の協力を得て,東芝住電医療情報システムズと検査部情報システム(Laboratory Information System,LIS)を共同開発した.本稿ではこのシステムを紹介する.

参考文献

1) 中町祐司,向井正彦,熊谷俊一,他:ラボラトリーオートメーションを目指した「新臨床検査システム」の構築.日本臨床検査自動化学会会誌 21:66-70,1996
2) 石田博,井上裕二:医療効率を高めるための臨床検査再構築 地域医療連携を図るためのシステムの展開.日本臨床検査自動化学会会誌 30:119-123,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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