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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

検査室の安全管理・10

生体試料の取り扱いと倫理 その1 血液・尿

著者: 池田斉1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部

ページ範囲:P.59 - P.61

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はじめに

 本シリーズは,「検査室の安全管理」というタイトルのもとで,複数の著者により執筆されている.主眼とするところは,近年定められたISO 15190(臨床検査室の安全に対する要求事項)に向けて,今後どのように対処すべきかということであろう.筆者に与えられたテーマは「生体試料の取り扱いと倫理」である.前半では,主として血液検体の採取から,分析,廃棄までの過程における注意点について述べる.資料としては,現在われわれの病院で実際に使用されているマニュアル1),および,文献として掲げた,「臨床検査の安全対策の実態と指針作成に関する研究.平成15年度―平成16年度総合研究報告書(渡辺清明編).厚生労働省科学研究費補助金医療技術評価総合研究事業.2005」を参考にした.後半では,検査終了後の検体(残余検体)を業務,教育,研究のために使用する場合の考えかた,倫理について,日本臨床検査医学会倫理委員会の見解を中心に述べることとする.

参考文献

1) 埼玉医科大学総合医療センター院内感染防止対策委員会:HBV,HCV,HIV院内感染マニュアル,1998
2) 渡辺清明(編):臨床検査の安全対策の実態と指針作成に関する研究.平成15年度-平成16年度総合研究報告書.厚生労働省科学研究費補助金医療技術評価総合研究事業,2005
3) ISO15190:2003.臨床検査室―安全に対する要求事項(英和対訳版).日本規格協会,2003
4) 松島肇:感染性廃棄物の適正処理.新改訂 医療廃棄物の適正処理マニュアル―感染性廃棄物を中心に.臨床病理レビュー特集 第133号:8-15,2005
5) 日本臨床検査医学会見解:臨床検査を終了した検体の業務,教育,研究のための使用について.臨床病理 50:438-439,2002
6) 吉田浩:医の倫理の歴史的展望と臨床検査残存検体取り扱い.臨床病理 52:231-235,2004
7) ISO/TC212/WG1, Quality Management in the Clinical Laboratory.2001.7

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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