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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

連載 失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法

組織凍結の際に生じるアーティファクト―氷晶形成による組織の空胞化

著者: 吉村忍1

所属機関: 1防衛医科大学校病院検査部病理

ページ範囲:P.62 - P.65

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 こんなにたくさん穴のあいたような標本ができてしまった.

 図1,2は同一肝臓組織の凍結切片ヘマトキシリン-エオジン像である.図1は細胞質の強度な破壊による空胞化,核の偏在など組織自体の判別もできない状態の標本である.図2は正常な肝組織は認められるが不自然な不定形巨大空胞化の目立つ像である.いずれも標本としてはアーティファクトの強い問題のある標本である.どうしてこうなったのだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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