icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

けんさアラカルト

タイにおけるHIV感染とAIDSの現状・対策―Advanced Epidemiology and HIV/AIDS Training Course for Japanese and ASEAN Medical Expert, February 2 - 27,2004に参加して

著者: 中島康仁1

所属機関: 1松下記念病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.74 - P.76

文献購入ページに移動
はじめに

「第15回国際エイズ会議」が「Access for ALL万人へのアクセス」をテーマとして2004年7月11日(日)から7月16日(土)までの6日間,タイ国はバンコクで開催された.この会議の模様は多くの新聞やさまざまなメディアで日本にも紹介された.タイはアジアで初めて大規模なHIV(human immunodeficiency virus,ヒト免疫不全ウイルス)感染流行を経験しており,比較的早期に感染拡大を抑えることに成功している.そのタイ国に筆者は2004年2月2日~27日まで国際厚生事業団(Japan International Corporation of Welfare Services,JICWELS)が主催する国際保健医療協力派遣専門家研修疫学・HIV/AIDS(acquired immunodeficiency syndrome,後天性免疫不全症候群)分野コースに参加し,HIV/AIDSの感染状況・対策について研修を受ける機会を得た.この研修からタイのAIDS対策を振り返り日本のHIV/AIDS感染対策について考えてみたい.

参考文献

1) 小松隆一,木原雅子,木原正博:わが国のエイズ対策の省察と今後の展望.公衆衛生 67:910-913,2003
2) 安田直史,宮本英樹:成功したタイのエイズ予防対策.公衆衛生 67:914-919,2003
3) 大澤清二:タイにおけるエイズ統計とエイズ調査―貧困と感染・蔓延のメカニズム.http://www.soc.nii.ac.jp/ses/doc/s1b3.doc
4) 梅田珠実,鎌倉光宏:HIV感染症の疫学に関する研究 国際疫学情報の解析グループ.http://www.acc.go.jp/kenkyu/ekigaku/98ekigaku/y04/y04.htm
5) 山本和彦:エイズの歴史と現状を国別・地域別に見る.http://www.kyushu-id.ac.jp/ hoken/Shiori/98AidsGuidebook.htm

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?