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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻1号

2006年01月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

臨床検査技師に疥癬の皮膚採取は行えるのか?

著者: 相原雅典1

所属機関: 1高根病院検査部

ページ範囲:P.77 - P.78

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疥癬の検査で,臨床検査技師は病巣の皮膚採取を行ってもよいのでしょうか.もし,よいとすればどのような方法で行えばよいでしょうか.(東京都 M.K.生)

 はじめに

 疥癬はヒゼンダニが皮膚に感染して起こる疾患であり,診断を確定するためには患部からダニの虫体や抜け殻および卵を検出することが必要となる.疥癬は病院や養護老人施設などに入所していた老人が持ち込むことが多く,感染は直接的な接触によるものと,寝具などを介して起こるものおよびノルウェイ疥癬患者からの感染1)がある.集団で感染することも多く,早期診断と適切な治療とが求められる.

 前述のごとく疥癬には通常単に“疥癬”と呼ばれるものと“ノルウェイ疥癬”と呼ばれるものとがあり,前者は主に胸腹部に散発する小丘疹形成を,後者は角質増殖病変を特徴2)とする.

参考文献

1) 平田哲生,斉藤厚,賀来満夫:疥癬,化学療法の領域.医薬ジャーナル 20:885-890,2004
2) 大滝倫子:疥癬―診断・治療・予防対策の実際,化学療法の領域.医薬ジャーナル 19:70-74,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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