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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻10号

2006年10月発行

文献概要

技術講座 一般

尿試験紙法(目視法)

著者: 山下幹男1

所属機関: 1奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.915 - P.919

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新しい知見

 日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical Laboratory Standards,JCCLS)の尿試験紙標準化委員会から尿蛋白質,尿ブドウ糖,尿潜血試験紙表示方法の標準化について指針が提示された.尿蛋白質,尿ブドウ糖試験部分は半定量値により表示をする.半定量値の単位はmg/dlとする.定性値(-,±,1+…)を付記するか否かは各メーカーの判断に委ねる.ただし,付記する場合,蛋白質は30mg/dl,ブドウ糖は100mg/dlを(1+)とする.尿潜血試験部分は原則として比色表に定性値(-,±,1+…)のみを表示し,添付文書に定性値とヘモグロビン濃度(mg/dl)または赤血球数(個/μl)の関係を記載する.(1+)に相当する濃度は0.06mg/dlとし,赤血球数に換算すると約20個/μlとなる.この標準化指針で(1+)の濃度表示が全メーカーで統一された.尿分析器についても2006年以降製造のものは目視判定の基準と同等の設定に規定されるようである.

参考文献

1) 尿試験紙検討委員会:「尿試験紙検査」JCCLS提案指針.日本臨床検査標準協議会会誌 16:33-55,2001
2) JCCLS尿検査標準化委員会 尿試験紙検討委員会(作業部会):「尿試験紙検査法」JCCLS提案指針(追補版).日本臨床検査標準協議会会誌 19:53-65,2004
3) 今井宣子:着色尿の検査.臨床検査 36:954-962,1992
4) 湯浅宗一,稲葉亮,藤田直久,他:尿試験紙における干渉物質.検査と技術 24:47-55,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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