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急性骨髄性白血病 FAB分類 M7
著者: 高橋恵美子1 東克巳1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.920 - P.920
文献購入ページに移動 今回は,FAB分類(French American British classification)のM7(acute megakaryoblastic leukemia)を取り上げた.FAB分類のM7はWHO分類では骨髄系悪性新生物分類のうちのacute myeloid not otherwise categorizedのacute megakaryoblastic leukemiaとなる.
FAB分類のM7は,白血病細胞の50%以上が巨核球系に属する白血病である.白血病細胞である巨核芽球は,中型から大型の細胞で,類円形または不整形の核を有し,クロマチンは繊細な網状で,核小体を1ないし数個程度有する.細胞質は,好塩基性で顆粒は通常認められないことが多い.細胞辺縁には偽足形成(bleb)を認めることが特徴の一つである.一部の症例では,芽球が小型でN/C比(nucleocytoplasmic ratio, 核/細胞質比)が高く,一見するとリンパ芽球様に観察されることもあり,また小型と大型との芽球が混在することもある.骨髄の線維化が広範囲に見られることが多く,骨髄穿刺でドライタップとなる症例が多い.その場合は,骨髄生検組織のタッチ標本や骨髄生検組織像から芽球の比率などを推測することが必要となる.
FAB分類のM7は,白血病細胞の50%以上が巨核球系に属する白血病である.白血病細胞である巨核芽球は,中型から大型の細胞で,類円形または不整形の核を有し,クロマチンは繊細な網状で,核小体を1ないし数個程度有する.細胞質は,好塩基性で顆粒は通常認められないことが多い.細胞辺縁には偽足形成(bleb)を認めることが特徴の一つである.一部の症例では,芽球が小型でN/C比(nucleocytoplasmic ratio, 核/細胞質比)が高く,一見するとリンパ芽球様に観察されることもあり,また小型と大型との芽球が混在することもある.骨髄の線維化が広範囲に見られることが多く,骨髄穿刺でドライタップとなる症例が多い.その場合は,骨髄生検組織のタッチ標本や骨髄生検組織像から芽球の比率などを推測することが必要となる.
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