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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻10号

2006年10月発行

検査じょうほう室 生理 心電図の読みかた・10

負荷試験と長時間心電図(ホルター心電図)

著者: 國島友之1 三宅良彦2

所属機関: 1帝京大学医学部第4内科 2聖マリアンナ医科大学内科(循環器)

ページ範囲:P.949 - P.957

文献概要

 はじめに

 心電図(electrocardiography,ECG)は,心臓活動時に生じる電気変化を時間的変化として捉えて記録する検査法です.心電図は,簡便に,またいつでも,どこでも侵襲なく施行できるため,循環器検査として極めて有用性が高いのですが,不十分な点もあります.それは,安静時のごく短時間の心電図記録であることです.そこで生体に負荷を与えた状態で評価したい場合には負荷心電図を,夜間早朝を含む長時間の心電図変化を記録したい場合には長時間心電図(ホルター心電図,Holter ECG)を用いる必要があります.

参考文献

1) 日本循環器学会・運動に関する診療基準委員会1988年度報告(委員長:村山正博):運動負荷試験に関する診療基準.Jpn Circ J 55(Suppl III):379-385,1991
2) 日本心電学会・運動負荷心電図の標準化に関する小委員会1994年報告(委員長:村山正博):我が国における運動負荷心電図検査の実態.心電図 16:185-208,1996
3) Fletcher GF, Balady G, Froelicher VF, et al:Exercise standards. A statement for healthcare professionals from the American Heart Association. Circulation 91(2):580-615,1995
4) 外畑厳,村山正博(編):運動心臓病学・運動試験の理論と実際.医学書院,pp65-135,1989
5) 井上博,村川裕二,安喰恒輔:ホルター心電図パーフェクト.中山出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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