icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻10号

2006年10月発行

文献概要

復習のページ

無菌操作

著者: 大塚喜人1

所属機関: 1社会保険中央総合病院臨床検査・感染制御チーム

ページ範囲:P.972 - P.974

文献購入ページに移動
[意外な集落]

 日常の細菌培養検査を行うなかで,時に本来無菌的な検査材料,例えば髄液を培養した際に,血液寒天培地には集落が1つ確認できるが,同時に分離培養したチョコレート寒天培地,増菌用培地には細菌の発育を確認できないことがある.このようなとき,単に生菌数が少なくて起こった現象なのか,汚染によるものなのか,その判断に苦慮する.もし,無菌操作が正しく行われていたら安易に汚染とは考えにくい.前日にどのような操作を行って培養したのか振り返ってみることで判断できるだろう.

[無菌操作は基本中の基本]

 無菌操作は細菌培養検査の“基本中の基本”といえる.操作そのものは決して難しいものではなく,容易であるがゆえに疎かになってしまいがちなことである.また,さまざまな検査技術に慣れてくると,いつの間にか省略してしまい予想外の結果を生むことにつながってしまう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら