文献詳細
増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論 2.生化学検査
文献概要
はじめに
肥満遺伝子産物(レプチン)は脂肪組織により分泌される代表的なアディポサイトカインであり,視床下部を介して強力な摂食抑制作用とエネルギー消費亢進作用をもたらし,肥満の制御や体重増加の抑制に関与すると考えられている.また,レプチンは,視床下部・下垂体機能調節にも関与することが明らかになってきており,神経内分泌調節因子としての意義が注目されている.レプチンの測定系が開発されて以来,種々の病態におけるレプチンの分泌調節が急速に明らかになってきており,新しい内分泌学的検査としての臨床的意義が注目されている.
肥満遺伝子産物(レプチン)は脂肪組織により分泌される代表的なアディポサイトカインであり,視床下部を介して強力な摂食抑制作用とエネルギー消費亢進作用をもたらし,肥満の制御や体重増加の抑制に関与すると考えられている.また,レプチンは,視床下部・下垂体機能調節にも関与することが明らかになってきており,神経内分泌調節因子としての意義が注目されている.レプチンの測定系が開発されて以来,種々の病態におけるレプチンの分泌調節が急速に明らかになってきており,新しい内分泌学的検査としての臨床的意義が注目されている.
参考文献
1) 小川佳宏,益崎裕章,中尾一和:レプチンの分子機構と臨床応用.Molecular Medicine 36:272-280,1999
掲載誌情報