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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻11号

2006年10月発行

文献概要

増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査 各論 5.感染症検査

17 クラミジア・トラコマチス/淋菌核酸同時増幅同定検査

著者: 三鴨廣繁12 田中香お里1 渡邉邦友1

所属機関: 1岐阜大学生命科学総合研究支援センター 2岐阜大学医学部附属病院

ページ範囲:P.1293 - P.1294

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 はじめに

 わが国における性感染症は,漸増傾向にあるが,そのなかでもクラミジア感染症および淋菌感染症によるものが多く,国家的な対策が求められている.特に,性感染症の初期診断において,C. trachomatisと淋菌を同時に検出することは,潜在的な感染を明らかにする意味でも重要と考えられている.性感染症の検査法としては,その性格上,①検査が高感度であること,②他の微生物との交差反応を示さないこと,③患者にとって侵襲性の低い検査であること,④検査に当たって生体試料などに含まれる種々の物質による反応阻害を受けないこと,などが求められるが,近年,従来の遺伝子DNAの検出法に対して,RNAを検出する方法が検討されてきた.

参考文献

1) Ikeda-Dantsuji Y, Konomi I, Nagayama A:In vitro assessment of the APTIMA Combo 2 assay for the detection of Chlamydia trachomatis using highly purified elementary bodies. L Med Microbiol 54:357-360,2005
2) 松田静治,佐藤郁夫,山田哲夫,他:Transcription-Mediated Amplification法を用いたRNA増幅によるChlamydia trachomatisおよびNeisseria gonorrhoeaeの同時検出―産婦人科および泌尿器科における臨床評価.日本性感染症学会誌 15:116-126,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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