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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻11号

2006年10月発行

文献概要

増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査 各論 5.感染症検査

18 SARSコロナウイルス核酸増幅検査

著者: 森内昌子1 森内浩幸1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科新興感染症病態制御学系専攻

ページ範囲:P.1295 - P.1297

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 はじめに

 SARSは2003年春に世界的規模の脅威となり多くの犠牲者を出したが,幸いなことに4か月以内に封じ込めに成功し,その後の流行は認められていない.原因ウイルスは新型のコロナウイルスであることも突き止められ,SARSコロナウイルスと名付けられた.新たな流行を阻止するために臨床の現場で求められる最も重要なことは,発端者(集団発生の最初の一例)とそれに続く感染の拡大の早い時期にSARS疑い患者を隔離加療することであるが,症状が非特異的であるために,高い信頼性で迅速診断検査を行うことが求められる.

参考文献

1) 田代真人:LAMP法を用いたSARSコロナウイルス核酸増幅検査.モダンメデイア 50:12-17,2004
2) 森内昌子,森内浩幸:SARS検査.Medical Practice編集委員会編,臨床検査ガイド2005-2006,文光堂,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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