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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻11号

2006年10月発行

文献概要

増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査 各論 5.感染症検査

19 ノロウイルス検査

著者: 宇田川悦子1

所属機関: 1国立感染症研究所ウイルス第二部

ページ範囲:P.1298 - P.1302

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 はじめに

 冬期嘔吐下痢症および集団食中毒の原因ウイルスの一つであるノロウイルスは,小型球形ウイルス(small round structured virus,SRSV)の一部でノルウォーク様ウイルス(Norwalk-like virus,NLV)と以前呼称されていたが,遺伝子解析が進んだ結果,2002年国際命名委員会がカリシウイルス科ノロウイルス(GenotypeⅠとGenotypeⅡの2群)と命名した.本ウイルスは,冬期の集団食中毒事件だけでなく,ヒト-ヒト感染による散発例や家族内感染例も多数報告されており,公衆衛生上重要なウイルス性疾患である.

参考文献

1) 生微生物技術協議会レファレンス委員会(編):ウイルス性下痢症診断マニュアル,第3版.国立感染症研究所,2003
2) 病原微生物検出情報(IASR);http//idsc.nih.go.jp/iasr/index-j.html
3) 宇田川悦子:小型球形ウイルス食中毒―カリシウイルス(ノロウイルス・サポウイルス),アストロウイルス他.臨床検査 47:483-494,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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