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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻11号

2006年10月発行

増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査

各論 7.病理検査

2 テレパソロジーによる病理組織迅速顕微鏡検査

著者: 澤井高志1

所属機関: 1岩手医科大学病理学第一講座

ページ範囲:P.1336 - P.1339

文献概要

 はじめに

 遠隔病理診断(テレパソロジー)は遠隔医療の一つに含まれるが,テレパソロジーは,「伝送された臓器のマクロ,組織のミクロ,細胞画像に基づいて遠隔地から医療,教育,研究に関連した行為を行うこと」と定義されている.

 テレパソロジーが普及してきた背景には手術中の迅速診断など病理診断が医療にとって重要であるにもかかわらず,これに携わる病理診断医の数が少ないこと,これに対して最近の目覚ましい情報機術(information technology,IT)の開発,進歩によって画像を容易に伝送できるようになったことが挙げられる.以下,テレパソロジーの内容と現状,さらに問題点について説明したい.

参考文献

1) 澤井高志,熊谷一広:世界で初めて汎用光ファイバーを利用したハイビジョン・動画テレパソロジーシステムの開発と実用化実験.病理と臨床 24:759-762,2006
2) 澤井高志,熊谷一広,松村伊知郎:光ファイバーを用いた動画によるテレパソロジー.癌の臨床 51:699-703,2005
3) 宇月美和,澤井高志:ユビキタス病理診断対応のテレパソロジーシステムの開発.医学のあゆみ 218:247-250,2006
4) 開原成允,澤井高志(編):管理人材育成のための遠隔病理診断テキスト.電源地域サービス産業人材育成事業,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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