文献詳細
増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論 8.生理検査
文献概要
はじめに
睡眠構築や睡眠に伴う生体現象を客観的に評価するための検査が睡眠ポリグラフ(polysomnograph,PSG)である.最小限この検査で必要とされているパラメーターは脳波,眼球運動,オトガイ筋電図であり,近年睡眠医療の発展ともにPSGは各種必要項目が増えてきている.睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)の診断には最も高いゴールデンスタンダードといわれている.一般には,先の3種類の測定項目に加え,口鼻気流,呼吸運動(胸部,腹部),いびきセンサー,動脈血酸素飽和度(SpO2),心電図,前脛骨筋筋電図,体位センサーなどが加えられ,PSGが施行されることが多い.さらに専門の施設では食道内圧,食道内pH,室内ビデオ撮影などを加えて検査することもある.検査中には監視下で検査することが望ましいとされている1).
睡眠構築や睡眠に伴う生体現象を客観的に評価するための検査が睡眠ポリグラフ(polysomnograph,PSG)である.最小限この検査で必要とされているパラメーターは脳波,眼球運動,オトガイ筋電図であり,近年睡眠医療の発展ともにPSGは各種必要項目が増えてきている.睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)の診断には最も高いゴールデンスタンダードといわれている.一般には,先の3種類の測定項目に加え,口鼻気流,呼吸運動(胸部,腹部),いびきセンサー,動脈血酸素飽和度(SpO2),心電図,前脛骨筋筋電図,体位センサーなどが加えられ,PSGが施行されることが多い.さらに専門の施設では食道内圧,食道内pH,室内ビデオ撮影などを加えて検査することもある.検査中には監視下で検査することが望ましいとされている1).
参考文献
1) Ferber R, Millman R, Coppola M, et al:Portable recording in the assessment of obstructive sleep apnea. ASDA standards of practice. Sleep 17:378-392,1994
2) Berg S, Haight JS, Yap V, et al:Comparison of direct and indirect measurements of respiratory airflow:implications for hypopneas. Sleep 20:60-64,1997
3) AASM task force Sleep-related breathing disorders in adults:recommendations for syndrome definition and measurement techniques in clinical research. The Report of an American Academy of Sleep Medicine Task Force. Sleep 22:667-689,1999
4) Rechtschaffen A, Kales A (ed):A Manual of standardized terminology. Techniques and scoring system for sleep of human subjects. Public Health Service. US Government Printing office,1968
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