icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻12号

2006年11月発行

文献概要

技術講座 生理

心臓ドプラ計測の基礎

著者: 種村正1

所属機関: 1心臓血管研究所付属病院臨床検査部

ページ範囲:P.1387 - P.1392

文献購入ページに移動
新しい知見

 左室拡張機能評価にパルスドプラ法による組織ドプラ法が利用されるようになってきた.左室流入血流による評価は正常型と,悪くなる順に弛緩異常型,偽正常型,拘束型に分類される.しかし,拡張機能が正常な正常型と拡張機能低下が進行した偽正常型との判別が困難であった.正常型や弛緩異常型の血流波形(E,A)と僧帽弁輪部速度波形(E′,A′)とは鏡像関係を示すが,偽正常型や拘束型では鏡像関係が失われる.それを利用して両者を判別できる.この方法は簡便で,高価な装置でなくてもできることから日常検査に取り入れる施設が増えている.

参考文献

1) 青木和夫,西林直行,種村正,他:系統看護学講座 基礎 物理学,医学書院,2000
2) 岡田裕美子,種村正,竹内伸子,他:心エコー図法による肺体血流量比推定の信頼性に関する検討.超音波検査技術 22:220-223,1997
3) 桐谷博巳:パルス組織ドプラ法の撮り方,使い方.心エコー 4:116-123,2003
4) 深谷隆:心室中隔欠損はどのように診断して何を計測すればよいか.心エコー 7:334-344,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?