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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻12号

2006年11月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

感受性ディスクの保管法と CLSI変更点

著者: 松村充1 斧康雄2

所属機関: 1帝京大学医療技術学部臨床検査学科 2帝京大学医学部微生物学講座

ページ範囲:P.1402 - P.1403

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 はじめに

 薬剤感受性検査の目的は,感染症起因病原体に対する抗菌薬治療のための使用抗菌薬選定である.現在薬剤感受性検査に使用されている方法は,近年急速に進んだ自動機器の導入により,微量液体希釈法による最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration,MIC)測定が主流であるが,薬剤選択における自由度を持ち,特に機器などの設備を必要としないディスク拡散法も小規模施設をはじめ自動機器のバックアップや追加薬剤などの薬剤感受性検査として多くの施設で使用されている1)

 今回,ディスクの保存方法のポイントおよび,米国臨床検査標準化協会(Clinical and Laboratory Standards Institute,CLSI:旧NCCLS)標準法M2-A9の最新版(2006年)2)を中心にディスク拡散法,薬剤感受性検査の主な変更点について述べる.

参考文献

1) 島川宏一:一線診療のための臨床検査 1 . 微生物検査4)感受性検査(2)ディスク拡散法.検査と技術 33:1209-1212,2005
2) Clinical and Laboratory Standards Institute:Performance standard for antimicrobial disk susceptibility testsu;uapproved standard-9th edition. M2-A9, USA
3) 相原雅典:ディスク拡散法の基礎知識.検査と技術 20:685-691,1992
4) 相原雅典:NCCLS標準ディスク拡散法による薬剤感受性検査法.検査と技術 23:207-212,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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