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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻12号

2006年11月発行

文献概要

Laboratory Practice 生化学

ALPアイソザイムの自動解析システム

著者: 石川仁子1

所属機関: 1浜松医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1412 - P.1414

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 はじめに

 アルカリホスファターゼ(alkaline phosphatase,ALP)アイソザイム検査は,ALP総活性の上昇時にその由来が肝胆道系疾患によるものなのか,骨代謝異常によるものなのかを判定するのに役立つ.また,高分子Ⅰ型の存在,およびビリルビン正常の際の肝内占拠性病変(space occupaying lesion)(肝内SOL)を意味するものとして臨床的有用性も高い.しかし,ALPは泳動パターンがLDのようにきれいな5分画をせず,むしろ判読に熟練を必要とするため,判読者によって評価基準はまちまちであり主観的なものとなっていると思われる.そこで以下に示す目標を立て,ALPアイソザイムの判定論理を作成することを試みた.

 ①アイソザイムパターン判読の支援システムを構築する.

 ②従来までのエビデンスを活用した判定基準に準ずる(飯野,菰田らの報告,われわれの判定基準).

 ③原理・理論とアイソザイムパターン,その意義を理解するためのツールとしても活用するためにヒトの論理的思想に沿ったフローチャートとする.

 ④考えられる病態とその鑑別診断の参考となる検査項目を列挙する形で報告する.

 ⑤フリーコメントとして,解析者の判定を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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