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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻12号

2006年11月発行

文献概要

復習のページ

髄液細胞の単位はなぜ分母が3か?

著者: 保科ひづる1

所属機関: 1諏訪中央病院技術部検査科

ページ範囲:P.1439 - P.1441

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 当直時間帯救急にて発熱,頭痛,嘔吐の患者さんが搬送され,髄液が提出されるというように髄液検査は緊急性があり,普段担当されていない方,誰もが携わる検査です.そのうち細胞数算定は,中枢神経系感染症(髄膜炎,脳炎)の診断を左右する重要な検査項目になります.現在は機械化もされつつありますが,まだまだ現場では用手法で,計算盤を使用して細胞数を数え報告しています.

[突然の髄液検査,計算盤は何を使うの?]

 では計算盤の種類と特徴を挙げましょう.

 ざっと挙げても,トーマ(Thoma),ビュルケル-チュルク(Burker-Turk),改良ノイバウエル(Neubauer),フックス-ローゼンタル(Fuchs-Rosenthal),エオジノフィルカウンター,バクテリアカウンター,ナジェット(Nageotte)チェンバー,マクラー(Makler)カウントチェンバーなどたくさんあります.

参考文献

1) (社)日本臨床衛生検査技師会髄液検査法編集ワーキンググループ(編):髄液検査法,日本臨床衛生検査技師会,2002
2) 星和夫,鈴木敏恵:第Ⅳ章一般検査―7脳脊髄液. 臨床検査学講座,臨床検査総論.医歯薬出版,2002
3) 金井正光:第3章穿刺液・髄液検査.臨床検査法提要.改正第32版.金原出版,2005
4) 大田義孝:第1回髄液検査.穿刺液検査の見方・考え方.Medical Technology 27:1301-1305,1999
5) 庄司紘史:髄液所見による脳脊髄膜炎の鑑別.臨床検査 49:367-373,2005
6) 深沢仁:第14章神経系.エッセンシャル病理学,第4版.医歯薬出版,1995
7) サンリード硝子有限会社:血球計算盤の種類と特徴,血球計算盤算定法より

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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