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けんさ質問箱Q&A
脳波検査に必要な感染対策は ?
著者: 高嶋浩一1
所属機関: 1自治医科大学附属大宮医療センター臨床検査部
ページ範囲:P.1450 - P.1452
文献購入ページに移動私の勤務する病院では,MRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)陽性患者の脳波検査は,病室に脳波計を運び込んで実施しています.しかし,CT検査などでは病室に機器を運び込めないため,病室での検査はしていません.脳波検査でも人工呼吸器などを装着していない場合は,検査室に移動してもらいたいところです.MRSA陽性患者に限らず,B型やC型肝炎患者などの場合は,どこまで病室内で検査するべきでしょうか? 検査実施上の注意点も併せてご教示ください.(横浜市 E.S.生)
主治医が病室での脳波検査を依頼する場合は,①生命維持装置を装着している重症例,②痰の吸引などの看護処置が頻繁に必要な状態,③患者が不穏で看視が必要な状況,④無菌室のような特殊病室に入っている,⑤特殊な感染症により患者を隔離している,などの理由が考えられる.
主治医が病室での脳波検査を依頼する場合は,①生命維持装置を装着している重症例,②痰の吸引などの看護処置が頻繁に必要な状態,③患者が不穏で看視が必要な状況,④無菌室のような特殊病室に入っている,⑤特殊な感染症により患者を隔離している,などの理由が考えられる.
参考文献
1) 医療の安全に関する研究会(編):ユニバーサルプレコーション実践マニュアル.南江堂,1999
2) 日本臨床神経生理学会 臨床脳波検査基準改訂委員会(編):改訂臨床脳波基準2002.臨床神経生理学 31(2):221-242,2002
3) 日本臨床衛生検査技師会(編):臨床検査技師のための病院感染対策の実践ガイド.日本臨床衛生検査技師会,2005
4) 田中巧,三島正彦:クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD).国立大阪病院感染対策委員会(編):院内感染予防対策ハンドブック.南江堂,2003
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