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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻13号

2006年12月発行

文献概要

オピニオン

卒前実習に病院のほかに短期間検査センターも加えたら

著者: 寺田秀夫12

所属機関: 1聖路加国際病院内科(血液学) 2昭和大学

ページ範囲:P.1471 - P.1471

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 現在まで長い間臨床検査技師の人たちと講義・実習・精度管理などで関係してきた筆者は,臨床検査技師は医師と兄弟のごとく助け合って,検査のもつ臨床的意義をもっと実感をもって認識していただきたいと日頃感じていた.それには卒業前の3~4か月の病院実習は非常に重要であり,この期間をいかに有意義に過ごすかにより,将来の実力が決定されるといっても過言ではない.しかし近頃,卒業前実習期間の一部を検査センターでの実習に充ててみたらと思うのである.病院実習の実情は十分認識していたが,近年大手検査センターには病院実習では経験できない多くの点のあることに気付いたからだ.以下,病院と大手検査センターとにおける実習の違いについて,両者を十分経験している有能な技師の意見も交えてまとめてみると表のごとくになる.

 しかし,近年血液ガス迅速簡易測定や糖尿病患者の自己血糖測定などに代表されるpoint of care test(POCT)など病院検査室や外注検査センター以外の場所で実施される検査もしだいに普及されつつあり,POCT=コーディネーターの意味も踏まえて臨床検査技師の卒前実習の意義はますます重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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