icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻13号

2006年12月発行

文献概要

どうする?パニック値 生化学

12.血中AST,ALT活性高値

著者: 深津俊明1

所属機関: 1名古屋掖済会病院中央検査部・輸血部

ページ範囲:P.1496 - P.1498

文献購入ページに移動
当院の基準

 1 . デシジョンレベル

 当院におけるアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(asparate aminotransferase,AST)ならびにアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase,ALT)のデシジョンレベルを表1に示す.極端値は稀にしかみられない検査値で,統計的には0.5~1.0%以下,99.0~99.5%以上を想定している.一方,パニック値は“生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で,ただちに治療を開始すれば救命しうるが,その診断は臨床的な診察だけでは困難で,検査によってのみ可能である”値とされ,臨床医との協議により決定される.パニック値は迅速・確実に臨床医に伝達すべきである.

参考文献

1)日本臨床検査自動化学会科学技術委員会:AST,ALT.極端値・パニック値対応マニュアルVer.1.4.日臨検自動化会誌 30(suppl.1):71-75,2005
2)深津俊明:AST(GOT),ALT(GPT).medicina 42(増):188-190,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら