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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻13号

2006年12月発行

文献概要

トピックス

コレクトリン

著者: 山縣和也1 福井健司1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学

ページ範囲:P.1537 - P.1538

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はじめに

 コレクトリンはアンギオテンシン変換酵素2(angiotensin-converting enzyme-related carboxypeptidase 2,ACE2)に相同性をもち,腎臓の集合管に特異的に発現する機能未知の分子としてクローニングされた遺伝子である1).最近,われわれはコレクトリンが膵臓のβ細胞(インスリン分泌細胞)にも発現しており,インスリンの分泌を促進する作用を有していることを明らかにした2).本稿ではコレクトリンの働きと今後の応用に向けての展望について概説する.

参考文献

1)Zhang H, Wada J, Hida K, et alu:uCollectrin, a collecting duct-specific transmembrane glycoprotein, is a novel homolog of ACE2 and is developmentally regulated in embryonic kidneys. J Biol Chem 276:17132-17139,2001
2)Fukui K, Yang Q, Cao Y, et alu:uThe HNF-1 target Collectrin controls insulin exocytosis by SNARE complex formation. Cell Metab 2:373-384,2005
3)Yamagata K, Oda N, Kaisaki PJ, et alu:uMutations in the hepatocyte nuclear factor-1α gene in maturity-onset diabetes of the young (MODY3). Nature 384:455-458,1996
4)Akpinar P, Kuwajima S, Krutzfeldt J, et alu:uTmem27u:uA cleaved and shed plasma membrane protein that stimulates pancreatic β cell proliferation. Cell Metab 2:385-397,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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