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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻2号

2006年02月発行

文献概要

技術講座 微生物

小児ウイルス感染症の免疫学的検査

著者: 山崎勉1

所属機関: 1埼玉医科大学小児科,感染症科・感染制御科

ページ範囲:P.107 - P.112

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新しい知見

医療従事者の予防接種とウイルス抗体検査:院内感染に関連する感染症のうちで,予防接種が施行されているものには,麻疹,風疹,水痘,ムンプス,B型肝炎,インフルエンザなどがある.麻疹,風疹,水痘,ムンプスは,小児期に多い感染症であるが,最近は成人の感染症例も目立ち,特に若い医療従事者においては,これらのウイルスに対する抗体保有が十分ではない可能性を念頭に置く必要がある.医療従事者の感染を介して施設内で種々のウイルス感染が流行した場合は,その後の対策に多くの労力と経費とを要する.院内感染対策を目的として,これらのウイルス感染の罹患歴の明らかでない医療従事者に対して,適切な方法による血清抗体を測定することが必要である.

参考文献

1) 国立感染症研究所,地方衛生研究所全国協議会:病原微生物検出マニュアル.http://www.nih.go.jp/niid/topics/pathogen-manual-60.pdf
2) 川村眞智子:麻疹ウイルス.日本臨牀 63:359-362,2005
3) 草壁秀成:風疹ウイルス.日本臨牀 63:356-358,2005
4) 山下利春:水痘・帯状疱疹ウイルス.日本臨牀 63:294-296,2005
5) 米山彰子:水痘・帯状疱疹ウイルス.臨床医 28:1197-1198,2002
6) 川村眞智子:ムンプスウイルス抗体.臨床医 28:1212-1214,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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