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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻2号

2006年02月発行

文献概要

技術講座 生理

心エコー検査時の注意点

著者: 相川大1 渡辺浩之1

所属機関: 1榊原記念病院循環器内科

ページ範囲:P.113 - P.117

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新しい知見

経胸壁心エコーで冠動脈をみる:冠動脈血流の分析では,まず血流の向きに注目する.血流が末梢から中枢へ向かう場合,冠動脈閉塞に伴う側副血行路の存在を考える.

 冠動脈狭窄が存在すると主として拡張期血流が障害される.安静時の拡張期収縮期血流速度比(diastolic to systolic velocity ratio,DSVR)の低下は冠動脈狭窄の存在を示唆する.

 薬剤負荷〔ATP(adenosin 5′-triphosphate,アデノシン三リン酸)など〕により最大充血を誘発すると血流速度の増加が記録される.冠血流予備能(coronary flow reserve,CFR)は,安静時に対する最大充血時の冠血流速度比であり,狭心症の非侵襲的評価法として臨床的に受け入れられつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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