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文献概要
今回は,FAB分類のM1(myeloblastic leukemia without maturation)を取り上げた.FAB分類のM1はWHO分類では骨髄系悪性新生物分類の中のⅣAcute myeloid not otherwise categorizedのAML without maturationとなる
FAB分類のM1は,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒やアウエル小体(Auer body)を認める〕が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)および赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell: bone marrow cells excluding erythblasts)の90%以上で,また前骨髄球以降の成熟顆粒球は10%未満である.さらに,芽球のPOD(peroxydase,ペルオキシダーゼ)反応もしくはSBB(Sudan black B,ズダン黒B)染色の陽性率,3%以上が条件とされている.細胞表面抗原検索では,顆粒球特異マーカーとされているCD13,CD33が陽性のことが多く,CD34陽性の例も見られる.特徴的な染色体やキメラ遺伝子異常は認められない.頻度は,すべてのAMLの約20~25%を占めるといわれている.
FAB分類のM1は,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒やアウエル小体(Auer body)を認める〕が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)および赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell: bone marrow cells excluding erythblasts)の90%以上で,また前骨髄球以降の成熟顆粒球は10%未満である.さらに,芽球のPOD(peroxydase,ペルオキシダーゼ)反応もしくはSBB(Sudan black B,ズダン黒B)染色の陽性率,3%以上が条件とされている.細胞表面抗原検索では,顆粒球特異マーカーとされているCD13,CD33が陽性のことが多く,CD34陽性の例も見られる.特徴的な染色体やキメラ遺伝子異常は認められない.頻度は,すべてのAMLの約20~25%を占めるといわれている.
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