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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻2号

2006年02月発行

けんさ質問箱Q&A

ティッシュハーモニックの原理と長所短所は?

著者: 椎名毅1

所属機関: 1筑波大学大学院システム情報工学研究科

ページ範囲:P.158 - P.160

文献概要

超音波機器のティッシュハーモニックとはどのような原理の手法ですか.その長所短所も併せて教えてください.(さいたま市 M.M.生)

 ティッシュハーモニックイメージングとは

 生体内における超音波の伝搬や反射の特性が線形である場合は,送信された超音波パルスと対象からの反射波(エコー信号)との周波数帯域は同じです.しかし,伝搬や反射特性が非線形である場合,反射波には,送信パルスに含まれる周波数帯域の成分(基本波)のほかに,その2倍,3倍といった高調波(ハーモニックス)が発生します.この高調波を利用して生体内の形態や機能を画像化する手法がハーモニックイメージングです.このハーモニックイメージングは,コントラスト剤の散乱特性の非線形性を利用するコントラストハーモニックイメージングと,組織内を伝搬する際の非線形性を利用するティッシュハーモニックイメージングとに分かれます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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