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オピニオン
視野を広く保てるか?―国際協力の現場から
著者: 工藤芳子1
所属機関: 1岡山理科大学理学部臨床生命科学科
ページ範囲:P.227 - P.227
文献購入ページに移動現地到着後の私の最初の仕事は,限られた記録とスタッフとの会話のなかから得られる情報による現状分析である.しかしながら,国家保健政策や院内の疾病傾向・財務情報などを検査室スタッフから得ることは難しいので,病院内,または保健省の担当部局へ問い合わせることになる.また,この作業と並行して行わなければならないのは,「本気で検査室(現状)を改善しよう」とスタッフ自身に自覚してもらうことである.長く不満足な環境に居ると「文句」は出ても「提案」は出てこない.まずは文句を全部いってもらい,その後「では,どのような検査室にしたいのか?」をできるだけ具体的に表現してもらい,それを病院長をはじめとする“意思決定機関へ提案する場を設定する”のが私の仕事だ.
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