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技術講座 微生物
微生物検査室の安全対策
著者: 小川祐司1
所属機関: 1大阪厚生年金病院細菌検査室
ページ範囲:P.235 - P.238
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近年,結核菌検査は液体培地による培養法,遺伝子診断法の確立など大きな変貌を遂げ,迅速診断に大いに貢献してきた.しかし一方ではこうした新しい抗酸菌検査の操作(試料の攪拌,遠心,分注など)において,バイオハザードの最大原因となるエアロゾル発生作業が多くなり,業室内感染の危険性が増大してきた.こうした背景からバイオハザード対策として安全キャビネットや安全装置付遠心機など,感染防御の設備整備が望まれている.
近年,結核菌検査は液体培地による培養法,遺伝子診断法の確立など大きな変貌を遂げ,迅速診断に大いに貢献してきた.しかし一方ではこうした新しい抗酸菌検査の操作(試料の攪拌,遠心,分注など)において,バイオハザードの最大原因となるエアロゾル発生作業が多くなり,業室内感染の危険性が増大してきた.こうした背景からバイオハザード対策として安全キャビネットや安全装置付遠心機など,感染防御の設備整備が望まれている.
参考文献
1) 山根誠久:院内感染の予防―検査室におけるバイオハザード対策.モダンメディア 41:92-102,1995
2) 日本細菌学会バイオセイフティー委員会:日本細菌学会バイオセイフティー指針・病原菌の新しいバイオセイフティーレベル分類の改正について.日本細菌学雑誌 55:655-674,2000
3) 山中喜代治:バイオハザード.検査と技術 14:1104-1105,1986
4) Pike RM: Laboratory-associated infections: Summary and analysis of 3921 cases. Health Laboratory Science 13:105-114,1976
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