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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻3号

2006年03月発行

文献概要

技術講座 一般

高感度銀染色法を用いた尿蛋白分画法

著者: 金森きよ子1

所属機関: 1文京学院大学医学技術専門学校

ページ範囲:P.239 - P.244

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新しい知見

 従来,尿蛋白分画の染色液には,血清蛋白分画用のポンソー3Rが用いられていたが,蛋白濃度が1g/dl以上ないとバンドとして検出できない.そのため,尿を濃縮するが,50倍以上濃縮すると粘稠度が高くなり鮮明な蛋白分画は得られなかった.

 セルロースアセテート膜(セア膜)専用高感度銀染色法が開発され,尿蛋白濃度が10mg/dlでも原尿のまま尿蛋白分画が測定可能となった.微量蛋白尿でも種々のバンドが検出され病態解析におおいに役立つことがわかってきた.

参考文献

1) 芝紀代子,平塚信夫:銀染色法による尿蛋白分画法.臨床検査 42:1106-1109,1998
2) 芝紀代子:目でみる電気泳動法 1 セルロースアセテート膜.医歯薬出版,pp7-36,1988
3) Kubota R, Machii R, Hiratsuka N, et al: Cellulose acetate membrane electrophoresis in the analysis of urinary protein in patients with tubulointerstitial nephritis. JCLA 17:44-51,2003
4) 金森きよ子,萩原三千男,芝紀代子,他:高感度銀染色法を用いた尿蛋白分画の検討.医学検査 54:248-252,2005
5) Machii R, Kubota R, Hiratsuka N, et al: Analysis of an expanded width of albumin fraction by cellulose acetate membrane electrophoresis in IgA nephropathy urine before treatment. JCLA 17:37-43,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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