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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻3号

2006年03月発行

文献概要

検査じょうほう室 生化学 腫瘍マーカー・1

CEA

著者: 渡部宏嗣1 小俣政男1 川邊隆夫2 池田均3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院消化器内科 2東京大学医学部附属病院光学医療診療部 3東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.279 - P.280

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はじめに

 CEAは,carcinoembryonic antigen(癌胎児性抗原)の略語であり,1965年にGoldとFreedmannとにより大腸癌組織から抽出された分子量約20万の糖蛋白質である1).当初は大腸癌に特異的な腫瘍マーカーとされていたが,その後の検討により,胃癌,肺癌,卵巣癌などの各種癌および喫煙者や糖尿病,肝硬変などの非腫瘍性疾患においても上昇する場合があることが明らかになり,現在最もよく測定されている腫瘍マーカーである.

参考文献

1) Gold P, Freedmann SO: Demonstration of tumour specific antigen in human colonic carcinoma by immunologic tolerance and absorption technique. J Exp Med 121:439-462,1965
2) 大倉久直,石井勝,高橋豊,他:腫瘍マーカー臨床マニュアル.医学書院,pp116-119,1999
3) 稲治英生,小山博記,他:乳頭分泌液中のErB-2測定による乳癌診断能の検討.乳癌の臨床 9:449-454,1994
4) 小林俊三,岩瀬弘敬:乳頭分泌液のCEA測定.現代医学 40:127-130,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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