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検査じょうほう室 微生物 ステップアップに生かす微生物の知識
CLSI/NCCLS標準法による肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)の薬剤感受性検査
著者: 三澤成毅1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
ページ範囲:P.281 - P.284
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肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)のペニシリン耐性株は,近年急速な増加傾向にある.このような背景から本菌の薬剤感受性検査は,以前に比べて重要性が高まってきている.
現在,わが国における薬剤感受性検査は,大部分の検査室でアメリカNational Committee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)の標準法に準拠した方法が普及している.しかし,S. pneumoniaeは栄養要求が厳しく,自己融解酵素を産生して死滅しやすいことなどから成績の変動要因も多い.
ここでは,NCCLS標準法の最新版(2006年)を中心にS. pneumoniaeの薬剤感受性検査のポイントを述べる.なお,NCCLSは2005年からClinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)に改称されており,以後はCLSI/NCCLSと表記する.
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)のペニシリン耐性株は,近年急速な増加傾向にある.このような背景から本菌の薬剤感受性検査は,以前に比べて重要性が高まってきている.
現在,わが国における薬剤感受性検査は,大部分の検査室でアメリカNational Committee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)の標準法に準拠した方法が普及している.しかし,S. pneumoniaeは栄養要求が厳しく,自己融解酵素を産生して死滅しやすいことなどから成績の変動要因も多い.
ここでは,NCCLS標準法の最新版(2006年)を中心にS. pneumoniaeの薬剤感受性検査のポイントを述べる.なお,NCCLSは2005年からClinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)に改称されており,以後はCLSI/NCCLSと表記する.
参考文献
1) Clinical and Laboratory Standards Institute: Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobicallyu;uApproved standard-7th ed. M7-A7, CLSI, Wayne, USA,2006
2u) Clinical and Laboratory Standards Institute: Performance standards for antimicrobial disk susceptibility testsu;uApproved standard-8th ed. M2-A8, CLSI, Wayne, USA,2006
3) 日本化学療法学会抗菌薬感受性測定法検討委員会(委員長:斎藤厚):. 微量液体希釈法によるMIC測定法(日本化学療法学会標準法)の一部修正,. 栄養要求の厳しい菌種を対象とした培地の調整および感受性測定法,. 微量液体希釈法による嫌気性菌のMIC測定法.Chemotherapy 41:184-189,1993
4) 森伴雄,小栗豊子,岡田淳,他:一濃度ディスクによるペニシリン耐性肺炎球菌のスクリーニング法.臨床検査 41:1817-1822,1997
5) 日本化学療法学会抗菌薬感受性測定法検討委員会(委員長:斎藤厚):呼吸器感染症および敗血症におけるブレイクポイント.Chemotherapy 42:905-914,1994
6) (社)日本臨床衛生検査技師会:平成15年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書,微生物検査部門 (3)微生物検査サーベイ報告(浦敏郎,三澤成毅).(社)日本臨床衛生検査技師会,pp533-571,2004
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