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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻3号

2006年03月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

同定できない真菌を検出したときの対応(前編)

著者: 西村和子1

所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター

ページ範囲:P.287 - P.287

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 臨床検体から培養される真菌(カビ,酵母,キノコ)のなかで,同定が難しいと感じられるのはカビである.キノコも培養形態はカビである.カビの中位と下位の分類は有性胞子と無性胞子,特に無性胞子すなわち分生子または分生胞子(子囊菌類と不完全菌類)および胞子囊胞子(接合菌類)の形態と形成状態とによってなされている.同定できない原因の多くは,特徴的な形態が見られる標本が作れないためである.よい標本を作るにはよい培養をすることにつきる.特に臨床検査の現場では期間,費用が限られており,真菌の分類学に用いられる各種培地,機器を揃えるのは不可能である.

 ここでは筆者の経験や口コミから得られた培養条件の手軽な工夫とコツとについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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