icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻4号

2006年04月発行

文献概要

けんさアラカルト IMMULYZEによるACTH迅速測定法・その1

測定原理と相関性を中心に

著者: 岡田和敏1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.378 - P.379

文献購入ページに移動
 副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hormone, adrenocorticotropin, corticotropin,ACTH)は,39個のアミノ酸から成る分子量約4,500のペプチドホルモンであり,脳下垂体前葉で合成され,副腎皮質に作用して副腎皮質ステロイドの合成分泌を促進する.

 ACTHの分泌調整は,①視床下部室傍核から日内変動を伴い分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出因子(corticotropin-releasing hormon,CRH)と,②副腎から分泌されるコルチゾールによるネガティブフィードバック機構で主に調節されているが,ほかに③身体的,精神的ストレス,④アルギニン-バソプレシン(arginine-vasopressin,AVP),アンギオテンシンⅡ,その他の脳内アミン,ニューロペプチドなどの神経伝達物質がその分泌に影響を与える1)

参考文献

1) 大村昌夫,西川哲男:臨床検査ガイド2003-2004.文光堂,pp384-389,2003
2) 富永知子,深田順一,村上典彦,他:ACTH-IRMA“アレグロ”kitの使用経験―ヒトおよびラット血漿中ACTH濃度の測定.ホと臨 39:67-72,1991
3) 阿部廣己:臨床検査データブック2001-2002.医学書院,pp220-222,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?