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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻4号

2006年04月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

G-CSF産生腫瘍とは

著者: 髙倉裕一1 橋本直明1 岸田由起子2

所属機関: 1東京逓信病院消化器科 2東京逓信病院病理科

ページ範囲:P.393 - P.394

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G-CSF産生腫瘍とはどういうものですか,教えてください.また,どのような検査をするのでしょうか,併せて教えてください.(名古屋市 T.K.生) 

  G-CSF(granuloyte colony-stimulating factor,顆粒球コロニー刺激因子)とは

 単球,マクロファージ,線維芽細胞などが主な産生細胞の糖蛋白質で,顆粒球系造血に作用し顆粒球の増殖,分化を刺激し成熟好中球を骨髄から末梢血に動員し機能を亢進するなどの作用を持つ.血中G-CSF濃度は感染症や血液疾患において高値を示すほか,ある種の悪性腫瘍でも高値を示すことが知られている.現在では精製され治療薬として利用されており,抗癌剤使用時の顆粒球減少時には必要不可欠な存在となっている.

参考文献

1) 脇本直樹,元吉和夫:顆粒球コロニー増殖因子(G-CSF).日本臨牀 57(増刊):759-761,1999
2) 山家滋,岡村精一:悪性腫瘍とCSF.医学のあゆみ 143:509-511,1987
3) 高倉裕一,橋本直明,岸田由起子,他:G-CSF産生腫瘍と診断された残膵癌の1剖検例.臨牀消化器内科 20:1211-1215,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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