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G-CSF産生腫瘍とは
著者: 髙倉裕一1 橋本直明1 岸田由起子2
所属機関: 1東京逓信病院消化器科 2東京逓信病院病理科
ページ範囲:P.393 - P.394
文献購入ページに移動G-CSF(granuloyte colony-stimulating factor,顆粒球コロニー刺激因子)とは
単球,マクロファージ,線維芽細胞などが主な産生細胞の糖蛋白質で,顆粒球系造血に作用し顆粒球の増殖,分化を刺激し成熟好中球を骨髄から末梢血に動員し機能を亢進するなどの作用を持つ.血中G-CSF濃度は感染症や血液疾患において高値を示すほか,ある種の悪性腫瘍でも高値を示すことが知られている.現在では精製され治療薬として利用されており,抗癌剤使用時の顆粒球減少時には必要不可欠な存在となっている.
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