icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻5号

2006年05月発行

文献概要

今月の表紙

急性骨髄性白血病 FAB分類M4

著者: 寺島道子1 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.437 - P.437

文献購入ページに移動
 今回は,FAB分類(French-American-British classification)のM4(myelomonocytic leukemia)を取り上げた.FAB分類のM4はWHO分類では骨髄系悪性新生物分類の中のacute myeloid not otherwise categorizedのacute myelomonocytic leukemiaとなる.

 FAB分類のM4は,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒やアウエル小体(Auer body)を認める〕が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)および赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell:bone marrow cells excluding erythblasts)の30%以上で,顆粒球系および単球系細胞が20%以上,赤芽球系細胞が50%未満とされている.さらに芽球のPOD(peroxidase,ペルオキシダーゼ)反応もしくはSBB(sudan black B,ズダン黒B)染色での陽性率が3%以上とされている.また本症例の副所見としては,末梢血の単球の絶対数が5,000/μl以上,血清リゾチームの高値が見られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?