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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻5号

2006年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 血液:末梢血血液像における鑑別困難な血球・5

異常顆粒・封入体

著者: 新徳隆子1 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.452 - P.456

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はじめに

 今まで末梢血液像における鑑別困難な白血球や赤血球個々の細胞について述べてきた.今回は特に白血球の種々細胞に見られる異常な顆粒や封入体について述べる.これまで取り上げてきた事柄も一部含まれるが,それらについては重複しないよう見かたを変えて述べた.

 健常者の末梢血血液像に見られる赤血球の色調や形態,種々白血球の核構造,細胞質に見られる顆粒の色調・大きさ・数などは細胞の種類によって異なることは周知のとおりである.正常な細胞の正確な状況の把握は,正常では見られない異常顆粒あるいは細胞質に顆粒以外に認められる物体である封入体を見つけ出すうえで重要なポイントとなる.

 異常顆粒,封入体を的確に判断し,正確に把握することは,病態の把握や確定診断につながる重要な情報となることも少なくない.

参考文献

1) 三輪史朗,渡辺陽之輔:血液細胞アトラス.文光堂,2004
2) 東海大学医学部附属病院臨床検査科血液検査室(編):血液細胞アトラス-2 . 東海大学出版会,2002
3) 日本臨床衛生検査技師会血液検査研究班(編):新血液細胞アトラス―細胞分類の基礎と特殊染色.日本臨床衛生検査技師会,2002
4) 阿南建一,亀岡孝則,須田正洋:形態学からせまる血液疾患.近代出版,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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