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睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)に対する認識が高まり,臨床データが蓄積されてSASと他疾患との関連性が注目されている.特にSASの代表的な合併症である高血圧に始まる狭心症,心筋梗塞などの心血管疾患や心不全では,中枢型無呼吸(central apnea,CSA)やチェーンストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration,CSR)の存在が明らかとなって,その治療法が論議されている.また消化器疾患の胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease,GERD)のSAS合併が報告されている.以前は成人病といわれた病態が生活習慣病となり,今はメタボリックシンドロームとして新たな診断基準が打ち出されているが,そのメタボリックシンドロームとSASとの関係も注目されている.
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)に対する認識が高まり,臨床データが蓄積されてSASと他疾患との関連性が注目されている.特にSASの代表的な合併症である高血圧に始まる狭心症,心筋梗塞などの心血管疾患や心不全では,中枢型無呼吸(central apnea,CSA)やチェーンストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration,CSR)の存在が明らかとなって,その治療法が論議されている.また消化器疾患の胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease,GERD)のSAS合併が報告されている.以前は成人病といわれた病態が生活習慣病となり,今はメタボリックシンドロームとして新たな診断基準が打ち出されているが,そのメタボリックシンドロームとSASとの関係も注目されている.
参考文献
1) Rechtschaffen A, Kales A (eds):A manual standardized terminology, techniques and scoring system for sleep stages of human subjects. Public Health Service US Government Printing Office, 1968(清野茂博訳:睡眠脳波アトラス,医歯薬出版,1971)
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