icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻6号

2006年06月発行

今月の表紙

急性骨髄性白血病 FAB分類M4Eo

著者: 寺島道子1 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.524 - P.524

文献概要

 今回は,FAB分類のM4Eo(myelomonocytic leukemia with eosinophilia)を取り上げた.FAB分類(French-American-British classification)のM4EoはWHO分類ではacute myeloid leukemiasのなかの染色体異常を伴うacute myeloid leukemia with recurrent cytogenetic abnormalitiesのAMLwith inv(16)(p13q22)or t(16;16)(p13;q22),(CBFβ/MYH11)となる.

 FAB分類のM4Eoは,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒やアウエル小体(Auer body)を認める〕が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)および赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell:bone marrow cells excluding erythblasts)の30%以上で,顆粒球系および単球系細胞が20%以上,赤芽球系細胞が50%未満とされている.さらに芽球のPOD(peroxidase,ペルオキシダーゼ)反応もしくはSBB(sudan black B,ズダン黒B)染色の陽性率が3%以上とされている.M4に類似しているが,骨髄にて異常顆粒を有する好酸球がNECの5%以上認められるとされている.また染色体検査では,inv(16)(p13q22)の核型異常が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら