文献詳細
文献概要
技術講座 病理
迅速蛍光免疫法による乳癌センチネルリンパ節検索法
著者: 棟方哲1
所属機関: 1労働者健康福祉機構 関西労災病院第2病理科
ページ範囲:P.525 - P.529
文献購入ページに移動乳癌手術時のセンチネルリンパ節生検は術後にリンパ浮腫,精神的苦痛など副作用の多い腋窩リンパ節郭清の要否を決めるため,乳癌手術時に行われている.術中という限られた時間に感度の高い転移巣の検索をするために捺印細胞標本を用いた迅速蛍光免疫法が開発された.この方法は染色時間10分と術中に十分応用可能であるのみならず,この方法による転移巣検出感度は凍結組織検査,永久組織検査,パパニコロウ染色(Papanicolaou stain)による捺印細胞診検査より高いことがわかった.スクリーニングも比較的容易であるため,感度の高い術中検査としての応用が期待される.
参考文献
掲載誌情報