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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻6号

2006年06月発行

文献概要

ラボクイズ

5月号の解答と解説

著者: 喜舎場智之1

所属機関: 1阪南中央病院検査科

ページ範囲:P.537 - P.537

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【問題1】 解答:③ALP63IU/l

解説:まず,血液検査の結果には胆道系酵素,T-BIL,AMY,炎症マーカーの上昇がみられる.このことから黄疸,急性肝炎,急性膵炎などが考えられる.次に既往歴の総胆管結石を含めて考えると,「総胆管結石による閉塞性黄疸で胆管炎を合併しているのでは?」と考えることができる.さらに,CRPが10mg/dlと高値を示し,ここ数日の間に発症していることから,急性閉塞性化膿性胆管炎を疑うことができる.腹部超音波検査で拡張した総胆管とその内部に結石を認めたことから,上記疾患を強く疑う.

 さて,検査データの入力間違いは何か?

参考文献

1) 河合忠,橋本信也(編):臨床検査のABC.日本医師会,pp109-112,1994
2)u亀山正邦,亀田治男,高久史麿,他(編):胆道感染症.今日の診断指針,第4版.医学書院,pp753-755,1997
3)uA.スティーヴンス,J.Sロウ,B.ヤング:急性炎症とその治癒,修復.基礎組織病理学,第4版.西村書店,pp10-17,2004
4) 金井正光(編):臨床検査法提要,改訂第30版.金原出版,pp122-123,pp590-591,pp639-640,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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