文献詳細
文献概要
Laboratory Practice 血液:末梢血血液像における鑑別困難な血球・6
血小板
著者: 小池由佳子1 東克巳1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.538 - P.541
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末梢血液中には赤血球,白血球,血小板の三系統の血球が存在し,それぞれ組織への酸素の運搬,貪食・殺菌作用や免疫反応の制御,止血機構に重要な役割を果たしている.末梢血液検査は全血検査(complete blood count,CBC)とも呼ばれ,血球数(白血球:white blood cell,WBC.赤血球:red blood cell,RBC.血小板:platelet,Plt),へモグロビン(血色素:hemoglobin,Hb),ヘマトクリット(hematocrit,Ht),赤血球指数(平均赤血球容積:mean corpuscular volume,MCV.平均赤血球ヘモグロビン量:mean corpuscular hemoglobin,MCH.平均赤血球ヘモグロビン濃度:mean corpuscular hemoglobin concentration,MCHC)の基本8項目と白血球分画の異常や形態の異常,網赤血球の増減,赤血球形態,血小板形態観察などを行う.
ここまで末梢血血液像における鑑別困難な血球と題して,シリーズで判断に迷う細胞の鑑別のポイントを概説してきたが,今回は血小板とその異常とを取り上げ解説する.
末梢血液中には赤血球,白血球,血小板の三系統の血球が存在し,それぞれ組織への酸素の運搬,貪食・殺菌作用や免疫反応の制御,止血機構に重要な役割を果たしている.末梢血液検査は全血検査(complete blood count,CBC)とも呼ばれ,血球数(白血球:white blood cell,WBC.赤血球:red blood cell,RBC.血小板:platelet,Plt),へモグロビン(血色素:hemoglobin,Hb),ヘマトクリット(hematocrit,Ht),赤血球指数(平均赤血球容積:mean corpuscular volume,MCV.平均赤血球ヘモグロビン量:mean corpuscular hemoglobin,MCH.平均赤血球ヘモグロビン濃度:mean corpuscular hemoglobin concentration,MCHC)の基本8項目と白血球分画の異常や形態の異常,網赤血球の増減,赤血球形態,血小板形態観察などを行う.
ここまで末梢血血液像における鑑別困難な血球と題して,シリーズで判断に迷う細胞の鑑別のポイントを概説してきたが,今回は血小板とその異常とを取り上げ解説する.
参考文献
1) 阿南健一:スタンダード検査血液学.医歯薬出版,pp117-119,2003
2) 石田陽治,古和田周吾:家族性血小板減少症.別冊・医学のあゆみ 血液疾患,改定第3版.医歯薬出版,pp740-743,2005
3) 大畑雅彦:異常細胞の見かた4 巨核球系の異常.検査と技術 30:656-662,2002
4) 小池由佳子,矢冨裕:末梢血液検査.エキスパートナース 21(臨時増刊号):37-38,2005
5) 三ツ橋雄之,渡辺清明:末梢血スメアの基本的な読み方.治療 84:53-59,2002
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