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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻6号

2006年06月発行

文献概要

検査じょうほう室 微生物 感染症検査の迅速化・2

炎症反応

著者: 三木誠1 渡辺彰2

所属機関: 1仙台赤十字病院呼吸器科 2東北大学加齢医学研究所腫瘍制御研究部門

ページ範囲:P.564 - P.566

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 はじめに

 炎症反応検査には,赤血球沈降速度(赤沈),CRP(C-reactive protein,C反応性蛋白質),シアル酸,アミロイドA,プロカルシトニンなどがある.赤沈は安価で簡便であるが判定が難しく,古典的な検査となっている.現在,信頼性・迅速性などの点からCRPが最も普及し,炎症反応の診断・フォローアップに用いられている.シアル酸は,赤沈とCRPとの長所を越えず,使用の機会が失われている.アミロイドAとプロカルシトニンは,CRPの弱点を補う検査法として有用である.

 以下,各検査法の特徴と迅速性について言及する(表1).

参考文献

1) 古沢新平:赤血球沈降速度(赤沈).河合忠,橋本信也(編):臨床検査のABC.日本医師会,p85,1994
2) 猪狩淳:シアル酸.中井利昭(編):検査値のみかた,中外医学社,pp282-283,1996
3) 大谷秀樹,谷直人:C反応性蛋白(CRP).日本臨牀 57:197-200,1999
4) 内藤勝人:外部精度管理調査にみるCRP測定に関する標準化の現状と将来.臨床検査 46:995-1002,2002
5) 山田俊幸:アミロイドA(SAA).日本臨牀 57:201-203,1999
6) Reinhart K, Karzai WI, Meisner M:Procalcitonin as a marker of the systemic inflammatory response to infection. Intensive Care Med 26:1193-1200,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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