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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻6号

2006年06月発行

けんさ質問箱Q&A

白血球数が高値の場合,視算法での確認を要するのはどれくらいの数値からか

著者: 常名政弘1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.567 - P.568

文献概要

血算で白血球数が高値の場合,視算法での確認を要するのはどれくらいの数値からでしょうか.当院では3万個/μl以上の場合に視算しています.ご教示ください.(東京都M.A.生)

 はじめに

 自動血球計数装置の進歩は目覚しく,溶血剤の改良,フローサイトメトリーの導入などのさまざまな技術開発により,血算や白血球5分類のほかに今では各芽球や幼若白血球および異型リンパ球などのスクリーニングにも応用可能となっている.また,有核赤血球や破砕赤血球の定量化も一部の測定機器では可能となるなど,今後も技術開発により臨床上有用な情報の提供が期待されている.一方,自動血球計数装置は精密性に優れているが,正確性ではやや劣ると思われ,測定原理を理解して機器を使いこなすことが非常に重要である1~2)

参考文献

1) 丹波欣正:Part2 血球計数検査 1 . 血球計数検査 5)自動測定法の実際 b)白血球系.検査と技術 28(増):694-698,2000
2) 東克巳:自動血球計数器の原理と落とし穴.Medical Technology 27:47-52,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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